「電波的な彼女」 片山憲太郎

いや〜ヒロインの堕花雨(おちばなあめ)は確かに電波だけど、そんなに強い電波ではないと言うか、犯人の方がよっぽどひどい電波だな。
まあ、呼び出された場所に行ったら、いきなりひざまづかれて
「我が身はあなたの領土。我が心はあなたの奴隷。我が王、柔沢ジュウ様。あなたに永遠の忠誠を誓います」
と言って、靴にキスされりゃー誰でも驚いて電波扱いするはなw
形的にはミステリ形式を取ってるんだけども、それより青春小説と言うか、心の葛藤を書いてると言うか、そんな感じの作品。まあミステリの大半は心の葛藤を書いてるかもしれませんが。
雨の妹は今回出てくる必要があったのかは疑問、まあ出てきてもいいんだけど。
それと何故か扉絵にある雨が弁当を作ってくるシーンが本編に存在しないんだが・・・カット?
丸々なくなってるというよりは、変更した感じだからカットではないかもしれないが、変更する必要はあったんだろうか?