アスラクライン

流石三雲岳斗って感じのシリーズ第一巻、シリーズの初めとしてはとても綺麗に纏まっています。
キャラも個性的なのが揃ってます、全てお見通しの天才な兄、3年前から常に一緒の幽霊な幼馴染、謎のトランクを持ってきた黒一色の美女、夜に侵入してきた謎の巫女、バイト先の娘なクラスメイト、オカルト好きな悪友、などなど。ただ、最初に少し出てくる妹の話は必要だったのだろうか?今回は活躍しなかったけど、次に絡んでくるのかもしれない。やはり三雲作品のキャラの掛け合いは良いです、三雲の真骨頂。
そして、三雲お得意の世界を又に掛ける壮大な世界設定、この辺の説明は上手いですね。
雰囲気としてはコメディ寄りなんでしょうかね、「道士さまといっしょ」をもう少しシリアスにした感じとも言えますか。
しかし、何故敵は一度主人公を逃がして、主人公が強くなるのを待ってくれるのでしょうか?w ストーリーとしては王道ってことなんでしょうかね。敵に回したくなかったってことなんだろうけどさ。
まあなんにせよ面白かった、2巻3巻と続けて面白い物を書いてくれることを期待、シリーズの第一巻が一番面白かったなんてことになりませんように。