学校を出よう!2 I-My-Me

神田健一郎はふと気づくと雨の中で傘も差さずに立っていた、右手には血の付いたナイフを持って
混乱した神田は自分の家へと急ぎ、自分の部屋に入ると、もう一人の自分が居た
どうやら、今日は10日であり、片方は7日からもう片方は13日から時間移動してきたらしい
未来から来た自分を神田A(アフター)、過去から来た自分を神田B(ビフォー)、と呼ぶことにする
どうしようかと考えていたら、超常現象研究会の星名のことを思い出し、行ってみることにする
その後は謎が謎を呼ぶ展開で、誘拐された少女音透湖、何故か入ろうとすると恐怖で入れなくなるマンション、現在の自分である神田N(ナウ)はどこまで知っているのか、うっすらと輪郭しか見えない集団、などなどこれでもかと言う謎の連続、いやーこういう謎だらけの展開は好き、終わりは少し切なさみたいなものを感じた、良い意味のね
そして233Pにしてやっと一巻登場の二人組み、宮野と茉衣子が登場、一暴れして謎解きをして263Pで退場、約30Pの登場と相成りました、っつーかこれ続編の必要性ってあるのか?って感じだよね。まあEMPがあるという前提の世界にした方が話がスムーズなのは分からんでもないんだけど


さて、あとは谷川流の話、この人の小説は時々出てくる小難しい用語がいいね
今回で言うならば、「ハッブルの法則」「ミランダ警告」「アボガドロ定数」の三つ
ハッブルの法則、これによって宇宙の年齢予測することが出来るらしい、現在約137億歳
ミランダ警告、これは知ってしまえば、「ああ、これをミランダ警告って言うんだ」と思うくらいにとてもポピュラーですね。「あなたには黙秘する権利がある〜」から始まる洋画の刑事が犯人を逮捕する時の台詞のことだそうです
アボガドロ定数は良く分からんね、質量の単位にとってかわる可能性があるということくらいか
あと、この人の学校という場所のイメージは、とにかく良く分からんガラクタがあるって感じなのかな
ハルヒでも今回でも、踊り場とかにガラクタがあるって描写があるんだよね
俺の行ってた学校はそんなことなかったので、そういうイメージがないんだよな〜
そういえば、「学校を出よう!」ってタイトルなのに、学校がラストシーンにチラっとだけなのだな