「ジオン軍の失敗」 岡嶋裕史
技術関係の本を書いている本職の人が
ガンダムの一年戦争で負けた、ジオンのMS開発の失敗を考察した本
ザクは一年戦争初期において、活躍したMSだが
その成功に囚われて、次世代の開発が遅れた結果、時代遅れになった
グフは高原や砂漠地帯に特化したMSであったため
ジャブローのジャングルの中では、目立った戦果を上げることができなかった
リックドムは、地上戦で活躍したドムを宇宙戦仕様に変更したMSだが
基礎設計から地上戦のみを考慮した機体を、宇宙に合わせる事は容易ではなかった
ゲルググはガンダムに匹敵するスペックを持つ機体であり、戦局を覆す可能性を秘めていたが
投入されたのは、敗色が濃くなっていたア・バオア・クー会戦であった
もし一年戦争中期に投入されていれば、力押しで勝つことが出来ただろう
ズゴックは水陸両用機の傑作であると言われるが
現場の声を聞きすぎて、戦場への投入が遅れ
高性能化に伴う、高い生産コストと複雑なシステムにより
数を揃えることが出来なかった上に、一度出撃した後の補修に時間が掛かるMSになってしまった
とまあ、こんな感じでMSの失敗について考察してる
その他にも、優秀なMSを開発させるために、企業同士を競合させることは良いが
一度このMSで行くと決めたら、他のMSは完全に切り捨てて生産すべきで
ジオンは資源配分における選択と集中が、かなり甘いという指摘もしている
俺はガンダムは全然見てないので、MSのことも全然分からなかったんだけど
この本を読んで、名前と特徴くらいは覚えることが出来たよ