インシテミル THE INCITE MILL

時給11万2000円!? そんな実験に参加した12人は
外界から閉ざされた地下の施設で一週間過ごすことに
彼らにはそれぞれに人を殺す道具が与えられる
そして人を殺せば貰えるお金が倍、殺されたら1.2倍
正しい犯人を指摘すると3倍、助手だと1.5倍
ただし間違った犯人を指摘した場合は0.5倍
などの様々なボーナスやペナルティが存在する
こうして殺人ゲームは幕を開けた


なんつーか、登場人物の行動が後手後手なんだよな
俺が思いつくようなことに11人居て思いつかないってのはどうよ?
皆で皆の凶器を確認していくとか
日中に交代で睡眠を取るなどはすぐに思いついたんだが


まあ、そんな細かい突っ込みは無粋かな
400ページ越えの分厚い本にも係わらず一気に読んだ
途中で止める気にならないくらい引き込まれた


過去の有名なミステリの名がバンバン出てくるので
そういう知識がある人ならより楽しめるんだろうね
俺は一つだけ、これはアレの台詞だなと分かったのがあるだけ


最後の主人公が金を譲るのは予想が出来たが
少しもやもやが残るというか、すっきりしない終わり方
結局明らかにならなかったことも多いし
一番最後のページのアレは何か意味があるのか? とかね
まあ、それでもお薦めだよ、読んで損なし