学校を出よう!6 Vampire syndrome

佳由季たちが突入すると、昼は寝ていると思っていた吸血鬼が動いていた。どうやら日光さえ浴びなければ昼にも動ける吸血鬼も居るとのこと。そこでひとまず退却し策を練ることにした佳由季たち、って所から始まり。
若菜が吸血鬼になってしまったり、真琴も吸血鬼になってしまったり。太陽さえ浴びなければ昼に起きていられる吸血鬼、その後には太陽すらも平気という吸血鬼が出てきたりと、ドンドン吸血鬼が進化していて、猶予がない切羽詰った状況になってきたり。最後には皆で突入、その時に抜水優弥が操っていたのが誰かも分かったりする。まさか真琴が抜水優弥を捕まえるために仕掛けた壮大なブラフだとは思わなかった。


最後は永遠にループするネックレスという、2巻のナイフと同じ形で決着。未来に存在して欲しくないものは過去に送るという、一見矛盾したやり方は面白いね。鶏が先か卵が先かという議論になってしまうのだけど。


宮野と茉衣子、真琴と佳由季の関係がきっちりと書かれた巻でした
真琴と佳由季は完全に決着が着いた感じだし、宮野と茉衣子は特に茉衣子が随分初期とは宮野への考えが変わって、最後に茉衣子が宮野に対して勝手に消えないで下さいというシーンは素晴らしい


とりあえず言えることは、俺の中で、谷川流の小説ナンバーワンはこれだ! ということ。最後の巻まで読んでの結論だから揺るぎはありません。谷川流の小説を読もうと思っている人が居るなら、迷わずこのシリーズから読むべき